頑張っ平の読書日記

読書王に俺はなる❗

スクラップアンドビルド

理屈っぽい、言い訳の多い若者というのが主人公の印象だ。 祖父も若い頃は似たような性格だったのだろう。いや、今も似た者同士なのだと思う。口の悪い母もそうだ。
似た者家族がいい関係で暮らしている物語。 祖父がいなければ、息子は母に「早く定職に就きなさい.結婚して孫が見たい」といった小言を聞かされるだろう。息子は祖父のおかげで介護するという役割を与えられている。ちょっとした優越感も同時に。
私は小さいときに祖父を亡くしているので、こういった関係は分からないが羨ましいと思った。理屈なしに甘えられる存在に感じた。
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序盤は理屈っぽさが読みにくく感じたが、読み進めると世界観に入っていけた。 祖父のしゃべり方が好きです。

コンビニ人間

身内と話していて「なんでそんなに他人事みたいに話すの?」と怒られる事が多々ある。 職場はコンビニではないが… 休みはかなり少なくて日々同じ作業を繰り返している。周囲の人間の話し方が自分を形成していく。など
この本の登場人物の恵子と私にも共通する部分はある。 ただ、自分の食事を餌と言い、死んだ小鳥を「食べよう」と言う感覚は無いし怖いと感じる。AIが社会に出てきたらこんな風なのかなー。

読みやすい本だと思います。 星新一の本を読んでいるような気持ちにもなりました。f:id:ganbappei:20200113230702j:plain
拙い感想文を書いてみようと思える作品だったので読んで良かったです。